クロスラインとは?レースで使えるバトルテクニック

カート初心者

クロスラインはレース中のバトルで重宝するドライビングテクニックの1つです。

特にカートレースでは多用し、上位のドライバーは当然のことのように使用します。

今回はクロスラインって何?というレベルからクロスラインのやり方までご紹介します。

クロスラインとは

クロスラインとはコーナーの入り口でオーバーテイクされた車両をコーナー出口で抜き返すテクニックです。

2台の走行ラインが交差することからクロスラインと言われています。

具体的には下記画像のとおりです。

クリッピングポイント付近でラインが交差しています。

イン側からオーバーテイクするブルーの車両は、コーナー入り口でラインを内側にズラすため、コーナー出口では遠心力で外側にラインがズレます。

一方、オーバーテイクされるピンクの車両は、コーナー入り口で外側からラインを大きく取ることでコーナー出口のラインを小さく取ることができます。

また、ピンクは自動的にクリッピングが奥へズレているため、立ち上がり重視のライン取り同様のメカニズムが生じ、ブルーよりも加速に優位性があります。

したがって、コーナー出口で抜き返すことが可能です。

クロスラインのやり方

クロスラインは、オーバーテイクを仕掛けて来る相手が無理な飛び込みであるほど、容易にクロスすることができます。

それは、無理な飛び込みであるほどラインが大きくズレるからです。

ラインが大きくズレるとその分、加速が鈍るためクロスを仕掛ける側の優位性が増します。

実際、無理な飛び込みをしてくる場合は、クロスを仕掛ける意図がなくとも自然とラインをクロスできるシーンが多々あります。

一方、オーバーテイクを仕掛けてくる相手が無理な飛び込みでないほど、難易度は高くなり、より能動的な動きが必要です。

それでは、その具体的な動きをご紹介します。

①ブレーキングで相手を先行させる

クロスラインを仕掛ける上で最も重要な動きです。

ブレーキングやコーナー手前で横に並ばれたら、減速して相手を先行させます。

ブレーキングが必要なコーナーでは相手よりも強いブレーキングをすることで相手を先行させます。

相手を先行させることでコーナリング中の自由度が増し、次の動作に進みやすくなります。

②相手よりも角度をつけてコーナリングする

コーナー出口でなるべくRを大きくし、加速を稼ぐためにコーナー前半ではマシンの向きを早めに変えます。

この際の指標として、上記画像のように相手よりも角度が付いていることが重要です。

③相手の空いたイン側のスペースに入る

最後に相手がコーナー出口で膨らんだスペースに、マシンを入れます。

②の段階でどれだけマシンの向きが変えられ、コーナー出口で如何に直線的に立ち上がれるかがポイントです。

早めに向きを変え、立ち上がりが楽なほど加速で差をつけられます。

まとめ

いかがでしたか。

抜かれた車両をすぐに抜き返すことのできるクロスラインはレース中のバトルで重宝します。

特にやり方の①を意識することで、意外にも簡単に成功するため初心者の方も簡単に使用できます。

上位ランカーは当たり前に使用しているスキルであるため、初心者のうちから積極的にトライすることをおすすめします。

以上、クロスラインのやり方のご紹介でした。

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